歯科学生のノート

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薬物療法の目的

原因療法 

病気の原因を根本的に除去

抗菌薬、抗腫瘍

 

対症療法

病気の症状の鎮静除去

解熱鎮痛薬、高血圧薬

 

補充療法

体内で不足している物質を補うもの

ホルモン、ビタミン

 

予防療法

予防のために行われるもの

感染症のためのワクチン

心筋梗塞予防の抗凝固薬

 

投与方法の分類

 

消化管内投与

 

経口投与

脂溶性の薬物は吸収されやすい

容量や形などを自由に選択できる

肝臓で「初回通過効果」を受ける

安全だが時間がかかる

経口投与不可 インスリン ベンジルペニシリン

アミノグリコシド系抗菌薬 dツボクラリン

 

直腸内投与

静脈が多いので吸収早い

肝臓を通過しないので初回通過効果は受けない

 

舌下投与

吸収が早い

肝臓を通過しないので初回通過効果は受けない

狭心症のニトログリセリン

 

非消化管投与

 

静脈内投与

吸収が速い(直だから)

調節はできるが濃度が高くなりすぎることも。

 

筋肉内投与

おしりや肩

刺入角度90°ないし45°

 

皮下投与

筋肉よりは遅い

インスリンや予防接種

刺入角度10〜30°

 

皮内投与

アレルギーテスト

刺入角度0°

 

一番濃度上昇が早いもの

静脈内

持続時間が長いもの

経口投与

 

薬物の吸収

 

細胞膜通過

脂溶性の高い薬物ほど通過しやすい

非解離型の薬物は通過しやすい

タンパク結合型の薬物は通過できない

 

解離型(イオン型)水溶性

細胞膜を通過しにくい吸収されにくい

非解離型(非イオン型)

細胞膜を通過しやすい吸収されやすい

 

胃の中では(強酸性)

酸性薬物 吸収できる

塩基性薬物 全くできない

 

小腸(弱塩基性)

酸性薬物 一部吸収できる

塩基性薬物 吸収できる

 

生物学的半減期

薬物の血中濃度が半分になるまでの時間

半減期を変化させる要因

上げる

血漿タンパクとの結合が強い、脂肪が多い、加齢

下げる

代謝が早い、排泄が早い、薬物代謝酵素の誘導

 

生物学的利用率(バイオアベイラビリティ)

全身循環に入った薬物のこと

静脈内投与で100%

 

プロドラッグ

生体内で代謝されることにより薬効を現す化学構造をした薬物

 

目的

安定化

水溶性増大

作用の持続化

味匂いの改善

副作用の軽減

 

ロキソプロフェンナトリウム

PGE2の産生を抑制して抗炎症作用を示すがPGE2は消化管では保護作用があるため胃腸障害が生じるロキソプロフェンナトリウムは体内で吸収されて代謝が活性されるため胃腸障害が起きにくい

 

レナンピシリン、バカンピシリン、タランピシリン